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      PHOTO:新山口駅の1番線に停車中の快速[DLやまぐち号]


 今年も「夏の青春18キップ」のシーズンとなりました!
 昨年の夏の青春18キップは名古屋で使っていたのですが、まさか1年後は四国・高知で使うとは思ってもいませんでした。まあ、それも我が人生!ということで、早速、キップを握りしめて「乗り鉄」に出かけてきました。
 今回は四国エリアを飛び出て、JR西日本の未乗車区間の乗車に行ってきました。


【第2日目・8月8日(日)】

※2021年度・夏の青春18キップ旅行記【JR西日本全線乗車の旅②】からの続きです。




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①広島(552)→岩国(641) 1501M 227系5連
 「乗り鉄」2日目は広島駅からスタートします。
 2日目のトップランナーは、乗りなれた感のある227系・レッドウイングを使用する普通列車で岩国駅を目指しました。
 広島から西方面に向かう1番列車のせいでしょうか、広島駅に到着した時点から結構人が乗っており、途中駅からも乗車する人が多く、結構、混雑をしてちょっとびっくりでした。






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②岩国(717)→新山口(934) 3313M 115系4連
 岩国駅では列車を1本見送って後続の列車で新山口駅を目指します。
 ここからは、ようやくレッドウイングではなく国鉄型車両である115系に乗車します。この下関行き普通列車に使用される115系(3000番台車)ですが、一般的によく見る115系とは異なり2ドアの転換クロスシート車です。シートの形状や窓枠などを見ると117系とのミックスではないかと思える車両でした。

 広島方面からの到着列車を待って、列車は定刻どおり西に向かって進んでいきます。多くの人が広島駅からの列車から乗り継いだのですが、それらの人の多くは次の南岩国駅で降りてしまいましたので、車内はだいぶ空いた状態で進んでいきます。

 それでも停車するたびに乗客が増え、気がつくとすべてのシートに乗客が座り、相席を嫌う人が立っている…という車内になってきました。

 柳井駅までは、だいぶ海岸線の近くを走っていたのですが、気がつくと海岸線から内陸地へと入り、なんとなく見慣れた田園風景を見ながら進んでいきます。

 徳山駅では若干の乗客を降ろした後、列車はこの駅で23分間という、今では珍しくなった長時間停車を行います。しばしの休憩の後、徳山駅を発車すると、目的地である新山口駅まではあと30分です。たっぷりとMT54のモーター音を聞きながら新山口駅まで乗車しました。



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           PHOTO:115系3000番台車の車内






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     PHOTO:窓枠の形状など117系を彷彿させる車内となっています。






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       PHOTO:一面に広がる蓮畑を見ながら乗車をしていきます。






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      PHOTO:柳井駅を過ぎると田園風景の中を走っていきます。









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③新山口(1050)→津和野(1258) 8521レ 快速[DLやまぐち号]
(←津和野 DE10-1076+DE10-1514 ① スハテ35-4001+オハ35-4001+ナハ35-4001+スハ35-4001+オロテ35-4001 ⑤ 山口→)
 新山口駅からは山口線に乗車して津和野駅を目指します。
 この山口線は、山口県山口市の新山口駅から島根県益田市の益田駅を結ぶ全長93.9kmの鉄道路線です。
 山陽本線及び山陽新幹線の拠点駅である新山口駅から山口島中心部を通り、中国山地西部を抜け、島根県西端までの地域を南西から北東へ向かう陰陽連絡路線で、沿線には湯田温泉や「山陰の小京都」と呼ばれる津和野町などを観光地があります。

 この山口線で特筆されるのは蒸気機関車牽引の列車が運転されていることで、全国でのSL運転が廃止となった4年後の1979年8月1日からC57 1号機牽引する[SLやまぐち号]の運転が開始されました。この列車の成功を受けて、今では全国各地においてSLの復活運転が行われるようになりました。

 …ということで、本来ならば快速[SLやまぐち号]に乗車するところですが、実は今年の3月から[SLやまぐち号]の牽引機であるC57 1及びD51 200が検査・修繕を行っているため、今年の運転は8月末まではDD51が担当しています。SLファンにはがっかりなことですが、DL・DC大好き人間としてはこのチャンスを逃しては…ということで今回は快速[DLやまぐち号]に乗車することにしました。
 そして、なんと8月の1日から15日までの間は牽引機がDD51ではなくDE10の重連ということでまさにテンションマックスです。

 なお、この快速[DLやまぐち号]の乗車記については、別記事としてブログにアップさせていただきます。





【津和野の街を散策】
 本来なら、快速[SLやまぐち号]が津和野駅に到着した後は、駅から5分ほど離れた転車台で行われる機関車の方向転換を見に行くところですが、DE10型ディーゼル機関車はその必要がありませんので、少し津和野の街中を散策に行きました。



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     PHOTO:お米屋さんでは、家で飼っている鯉を見せてくれます。






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               PHOTO:見事な鯉!






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           PHOTO:本町通りをてくてくと…






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        PHOTO:殿町通りは水路があって鯉が泳いでいます。







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            PHOTO:津和野カトリック教会








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④津和野(1518)→益田(1558) 2545D キハ40系2連
 昨日降った大雨の影響で、徳佐駅⇔津和野駅間で徐行運転を行っている関係で、益田行きの普通列車が何分遅れて到着するか心配だったのですが約37分の遅れで到着しました(ちなみに先行した特急[スーパーおき4号]は50分遅れで津和野駅に到着しました。)。まあ、益田駅での乗り換え時間に余裕があるから大きな問題にはならないのですが、台風9号の影響で明日の広島・山口エリアのJR線は全て運休とのことなので、米子・鳥取や岡山エリアがどうなるのかが心配なところです。 

 津和野駅を発車した益田行きの普通列車は、ここまでの遅れを取り戻そうと精いっぱいと思われる運転で進んでいきます。途中駅での停車時間も削って走った結果、益田駅には遅れを2分取り戻し、35分遅れの16時33分に到着し、最後まで残っていたJR西日本エリアの未乗車区間であった山口線を乗車できました。







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⑤益田(1702)→米子(2053) 3454D 快速[アクアライナー] キハ126系2連
 益田駅からはキハ126系DCを使用する快速[アクアライナー]に乗って、一気に米子駅を目指します。
 キハ126には過去何度か乗ったことがあるのですが、何が凄いって、動き出した瞬間から「速い!」ということを感じることができる車両ですね。乗り心地や騒音には多少目をつむらなくてもいけない部分もありますが、それを速さでカバーしているともいえる車両ではないかと思います。そんな車両に乗って、進行方向左手に広がる日本海を見ながらの乗車です。

 朝が早かったせいでしょうか、うとうとしながらの乗車でしたが、窓を叩きつける雨が一時強くなり、明日、高知にまで帰ることができるのかなぁ…という不安を抱きながらの乗車でした。



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             PHOTO:キハ126系の車内






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    PHOTO:ボックス席のシートピッチが広いので相席が気になりません。






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   PHOTO:三保三隅の有名撮影ポイントも豪快な速度で通過していきます。
 


 さて、なんとか2日目の「乗り鉄」も終了しました。
 問題は明日の天気ですね…。基本的には「青春18キップ」で…と考えていますが、朝の段階で特急[やくも号]が運転されていれば特急で岡山まで行く…ということを考えながらホテルに向かいました。



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   PHOTO:本日のお宿、三連休の中日で4,000円以下ならOKです。


※2021年度・夏の青春18キップ旅行記【JR西日本全線乗車の旅④】に続きます。


【乗車日:令和 3年 8月 7日(土)~9日(月)】鉄道コム
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