惜別・JR東海211系0番台車乗車記(R2.9.19)
JRが発足して早や33年。JR各社が国鉄から引き継いだ、いわゆる「国鉄型車両」も数を減らし、ここJR東海に残っているのは211系0番台車が8両(4×2編成)のみとなってしまいました(中央西線や静岡口で使用されている211系はJR後に製造された5000・6000番台車です。)。
この211系についても、すでに後継となる車両・315系の導入が発表されており、そう遠くない将来には置き換えとなることから「乗れるうちに…」ということで、相当早いとは思いますが、次、いつ乗ることができるかわかりませんので、惜別の乗車をしてきました(211系0番台車の廃車が決まったわけではありません。)。
①名古屋(736)→亀山(900) 439M 211系4連【K52編成】
これから乗車する亀山行きの普通列車は、名古屋駅に9時30分に到着する列車の折り返しとなる列車です。運よく211系の0番台車が到着するか、ちょっとドキドキしたまっていたところ、ラッキーなことに2編成ある0番台車のうちK52編成が到着しましたので、これでなんとかタイトルどおりの「乗り鉄」ができます。
この時間帯、27分に桑名行き、36分に亀山行き、43分に快速[みえ51号]と立て続けに列車が設定されていることに併せ、桑名駅と四日市駅には後続の快速[みえ51号]の方が早く到着することもあり、だいぶ空いた状態で名古屋駅を発車しました。
さて、今回乗車する211系については、それまで使用されていた113系の置き換えようとして1985年(昭和60年)に登場した直流近郊型電車で、当初は関東地区に投入され、東海地区には国鉄時代の1986年(昭和61年)に行われたダイヤ改正に伴う快速列車の増発用として4連2編成が投入されました。
0番台車というのは、いわゆる211系の基本番台車で暖地向け仕様車・車内はセミクロスシートとなっています。内装はJR東日本に残る211系0番台車のブルーに対して赤色の内装となっており、ブルーの内装を見慣れている私にとっては、なんとなく新鮮な感じを受けます。
名古屋駅を発車した亀山行き普通列車は、JR東海道線・中央線を左手に見ながら進行方向を右手に変えながら進んでいきます。右手に名古屋車両区に留置されているの気動車群を見ていると、まもなく八田駅に到着します。亀山行き普通列車はこの八田駅に約10分停車して、後続の快速[みえ51号]を先行させます。
その後、亀山行き普通列車は各駅に停車しながら進んでいくのですが、関西本線は単線区間が多いため、駅で反対列車の到着待ちをするケースも多く、非常にのんびりとした乗車を楽しむことができます。
亀山行きの普通列車というと、桑名駅と四日市駅で大半の乗客が降りて、それから先は車内も閑散な状態に…というイメージがあるのですが、通勤・通学の時間帯のせいでしょうか、車内を見ると意外と乗客が乗っているという感じです四日市駅を3分ほど遅れて発車していきます(四日市駅で反対列車が遅れていたための発車遅延です。)。その後、河原田駅の先で伊勢鉄道線と別れ、河曲、加佐登、井田川と停車し、約3分遅れのまま211系・K52編成は、終点の亀山駅に到着しました
PHOTO:211系0番台車の車内
PHOTO:クハ車の連結部にはトイレが設置されています。
PHOTO:現代の車両と違い柔らかくて座り心地の良いシート
PHOTO:0番台車の行先表示は「列車種別」と「行先」が別に表示できます。
PHOTO:[参考]こちらは211系5000番台車の行先表示
PHOTO:東海道線・中央線と別れて関西本線を進んでいきます。
PHOTO:名古屋車両区を見ながら進んでいきます。
PHOTO:先頭車は「クモハ211-1」のトップナンバーです
PHOTO:八田駅で後続の快速[みえ51号]を先行させます。
PHOTO:富田駅に停車中の三岐鉄道の電気機関車
PHOTO:最後の活躍を続けるDD51(四日市駅)
PHOTO:河原田駅を過ぎると鈴鹿川を見ながらの乗車となります。
②亀山(924)→名古屋(1032) 5302M 快速 211系4連【K52編成】
今回の「乗り鉄」は、亀山駅までの乗車で達成しているのですが、ここまで乗車してきたK52編成は、折返し亀山駅9時24分発の名古屋行き快速列車に充当されますので、亀山駅で一度改札を出てから再度、同じK52編成に乗車して戻りました(往路はクハ210-7への乗車でしたので、復路はクモハ211-1に乗車しました。)。
この列車、列車種別が「快速」ということで、桑名駅の次は終点の名古屋駅なんですが、やはり単線区間を走る快速列車ということで、白鳥信号所、永和駅、春田駅に列車交換のための停車を行いますので、客扱いをすればいいのに…と思いながら名古屋駅まで乗車をしました。
PHOTO:亀山駅に停車中のK52編成
PHOTO:JR東海は「快速」の表示がブルーです。
※JR東日本は内装がブルーで快速表示が赤、JR東海は内装が赤で快速表示がブルーとなっていますが、何か会社間で対抗意識でもあるのでしょうか…?
PHOTO:南四日市駅では伊勢鉄道の車両と交換します。
名古屋に来た時から「廃車される前に乗らなくては…」とずっと思ってはいたのですが、211系の中でもこの0番台車は中央西線の運用に入りませんので、ずるずると乗車のチャンスが延びのびとなってしまっていたのですが、今回、ようやく乗車することができました。
後継となる315系が現時点では登場していませんので、今しばらくは、この211系0番台車K51・K52の活躍は続くと思いますが、私にとってはたぶんこれが最後の乗車になるものと思います。
PHOTO:さらばJR東海211系0番台車
※写真は【K52】編成ですが、本日撮影したものではありません。
キヤ97レール輸送列車撮影記(R2.9.18)
天竜浜名湖鉄道[湘南色塗色車(Re+)]乗車記(R2.9.13)
天竜浜名湖鉄道の乗車については、今年の6月にキハ20系塗色車が登場した際に乗車をしたばかりなのですが、その乗車をしたときに「そういえば、天竜浜名湖鉄道には湘南色塗色車(Re+と呼びます。)もあったよな…」ということを思い出しました。「まぁ、近いうちに乗りに行こうかな…」と思っているうちに3か月近くが経過してしまい、このままでは乗らず仕舞いになってしまうのでは…と思い、乗車に行ってきました。
①名古屋(646)→豊橋(715) [こだま700号]
名古屋駅からは私の「乗り鉄」としては珍しく新幹線で豊橋駅を目指します。これは豊橋往復キップ(土休日は1,560円)に400円を足すと新幹線に乗車できるという企画乗車券があるからです。JR東海の企画乗車券は不便なものが多いのですが(この切符も豊橋以東に行く場合は、必ず豊橋駅で下車が必要!)400円で豊橋駅まで新幹線に乗ることができれば時間短縮にもつながりますので新幹線に乗車しました。
PHOTO:名古屋始発の[こだま号]でないと車内の撮影も難しいです。
②豊橋(725)→新所原(736) 3104F 313系6連
豊橋駅からはいつも乗っている313系の普通列車に乗り換えて、天竜浜名湖鉄道の始発駅である新所原駅まで向かいました(この列車は名古屋駅を6時に発車する普通列車です。)。
③新所原(807)→天竜二俣(931) 120列車 スローライフトレイン
JRの新所原駅では、これから乗車するスローライフトレインの到着シーンを撮影してから、一度JRの駅を出て、天竜浜名湖鉄道の新所原駅に向かいます。
駅の窓口で「天竜二俣駅までの間のフリーきっぷ」を購入して列車に乗車します(天竜浜名湖鉄道では色々な種類のフリーきっぷがあるので、自分の用途に合ったフリーきっぷをこうな乳することができます。)。
スローライフトレインは、沿線企業の全面的な協力のもと、優れたデザイン性を持つ実用品として、多くの人に愛されているフィンランドのファブリックブランド「マリメッコ」生地にて製作されたカーテンとヘッドレストカバーに車内を模様替えし、レトロな車内空間が演出されています。
天浜線の車両は、TH2100形(1両のみ団体用のTH9200形があります。)という2001年以降に導入されたディーゼルカーが主力となっていますが、この[スローライフトレイン]だけは1995年に増備されたTH3500形という車両で、新型車両の多い天浜線ではレトロっぽい車体塗装も相まって異彩を放っています。
ただ、この車両、ちょっと振動が多すぎますね…。乗っていても床がブルブルと振動を伝えてしまっているため、列車から降りた後もしばらくの間は足が震えているような感じを受けましたが、それ以外はシートの肉厚も厚いこともあり、ふかふかしたシートでとても座り心地が良く、天竜二俣駅までの1時間30分の乗車を楽しむことができました。
VIDEO:新所原駅に到着するスローライフトレイン
PHOTO:TH3501形の運転席
PHOTO:スローライフトレインのヘッドマークが装着されています。
PHOTO:スローライフトレインの車内
PHOTO:カーテンは窓ごとに種類が違っていておしゃれです。
PHOTO:奥浜名湖を見ながら進んでいきます。
PHOTO:西気賀駅停車中!
PHOTO:西気賀駅では列車交換を行います。
PHOTO:金指駅に停車中(金指駅では運転士交代のため10分ほど停車します。)
PHOTO:宮口駅に停車中にスローライフトレイン
PHOTO:天竜二俣駅に到着したスローライフトレイン
★天竜二俣駅にて…
天竜二俣駅に来た時にはは必ず見ておきたいキハ20とナハネ20の見学にいってきました。実は前回来た時には塗色の塗りなおし作業を行っており足場が組まれていたこともあり編成写真を撮ることができませんでしたので、今回はじっくりと撮影をさせていただきました。
また、天竜二俣駅に隣接されている売店には「あれ」が山積みされていましたので、ついに私も購入をしてしまいました。
PHOTO:綺麗になったキハ20とナハネ20
PHOTO:キハ20、復活してくれないでしょうか…
PHOTO:ナハネ20サイドから
PHOTO:列車名は寝台特急[あさかぜ]です。
PHOTO:ついに購入してしまった「あれ」です。
④天竜二俣(950)→新所原(1105) 117列車 Re+編成
天竜二俣駅で約20分ほど時間を過ごし、ここからは湘南色のRe+編成で新所原駅に戻ります。数年前にこの列車が登場したときは「なにこれ?」と思ったのですが、時間の経過とともに「こういうのも有りか…」と思えるから不思議なものです。特に天浜線の沿線は、天浜線沿線のお茶の葉とミカン栽培がさかんですので、これらをイメージしたカラーはよくマッチしているのではないかと思います。
列車は天竜二俣駅を発車すると、町の中を巡る感じで弧を描きながら進み、天竜川を渡って奥浜名湖を目指して進んでいきます。外観こそ「湘南色」のRe+車両ですが、中身は最新型のTH2100形ですので、先ほどまで乗車してきたTH3500系とは違いエンジン音が静かで、車体にも嫌な振動が無く、往路とは違った乗車を楽しむことができます。
天竜二俣川駅から乗車したときから、小学生くらいの子供の乗車が多いなぁ…と思っていたのですが、どうやら育成会でフルーツパークに遊びに行くようで、フルーツパーク駅で背反の乗客が降り、賑やかだった車内もようやく静かな状態となりました。
天竜浜名湖鉄道という名からすると、なんとなく全区間で浜名湖を見ることが出来そうな感じですが、実際に浜名湖を見ることができるのは「知波田駅-西気賀駅」間くらいで、それ以外の区間は(そんなに田舎ではない地域の)ローカル線らしい風景の中を列車はのんびりとした速度で走っていきます。
そんな景色を見ながら乗車していると、いつの間にか列車は住宅街の中を走っており、左手に東海道線が近づいてくると速度をぐっと落としながら終点の新所原駅に到着しました。
VIDEO:天竜二町駅に到着するRe+編成
PHOTO:車内は木目調でとてもシックな感じでまとめられています。
PHOTO:ボックスシートの座り心地も良いです。
※気がついたのですが、先ほどまで乗車していたスローライフトレインは、窓の開閉が可能だったのですが、TH2100系はできないんですね…。
PHOTO:天竜川を渡って奥浜名湖を目指して進んでいきます。
PHOTO:西鹿島駅では遠鉄に乗り換えて浜松市内へ向かうことも可能です。
PHOTO:宮口駅では「ヤマハ・パス号」との交換を行います。
PHOTO:フルーツパーク駅を過ぎ、都田川を渡って進んて行きます。
PHOTO:時期になるとうみねこが集まってくる浜名湖佐久米駅
PHOTO:新所原駅に到着したRe+編成
⑤新所原(1110)→豊橋(1119) 933M 211系3両
天竜浜名湖鉄道の乗車を終えて名古屋に戻ります。
新所原駅からは211系3連に乗車して豊橋駅に戻りました。
⑥豊橋(1132)→名古屋(1228) 5501F 快速 313系8連
豊橋駅からは時間的には1本早い列車にも間に合うのですが、JR東海のルールで一度改札を出ないと企画乗車券が使用できませんので、1本後の快速列車で名古屋駅に戻りました。
PHOTO:313系5000番台車の車内
※5000番台車は、ドア横のシートも反転させることができます。
天竜浜名湖鉄道って何回乗車しても良いんですよねぇ…。何が良いのかと言われると回答に困るのですが、ディーゼルカーの鼓動が楽しめて、しかもそれが駅と駅の距離があるので、たっぷりと乗車が味わえて、なんとなく景色が昭和という時代を感じさせてくれる…というところでしょうか。
時間があったら、また、乗車に訪れたいと思います…。
◎過去の天竜浜名湖鉄道の乗車記はこちらから!
天竜浜名湖鉄道[キハ20系塗色車]乗車記(R2.6.7)
平成27年・冬の青春18キップ旅行記①【天竜浜名湖鉄道・いすみ鉄道】(H27.12.31~1.1)
DF200(DD51)牽引貨物列車撮影記(R2.8.29)
VIDEO:稲沢駅を発車して名古屋を目指す塩浜貨物
今週も自主出勤の土曜日ということで、出勤前に清州駅に立ち寄ってDF200(DD51を期待してはいるのですが…)牽引の貨物列車の撮影をしてきました。
PHOTO:空コキ車の返却貨物ですが、ますます貨車(2両)が少なくなってきています。
PHOTO:空コキ車なので後追いも「絵」になります。
PHOTO:こちらは塩浜貨物です。徐々に陽の回りが悪くなってきています。
※タキ車も普段に比べて少ないです…
※本日のおまけ
この時間帯は牽引機の異なる貨物列車が一気にやってきますので、こちらもしっかりと撮影をしておきたいところです。
PHOTO:本日のEF510は「赤色」でした。
PHOTO:EF210は珍しくは無いのですが…
PHOTO:白ホキ貨物はたったの2両のみ!
VIDEO:たった2両の白ホキを牽引して進むEF64 1015
【撮影日:令和 2年 9月12日(月)】